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シネマテーク2

フランス・修学旅行②

シネマテークの図書館とわたしの格闘日記

1月15日(日)
今日はシネマテーク・フランセーズへ。シネマテーク・フランセーズと言えば、パリ・ベルシーにある、言わずと知れたシネフィルの聖地である。行くのは初めてではないけど、久しぶりなのでやっぱりワクワクする。しかも今回は、わたしはたんなる観光客ではなく、シネマテーク・フランセーズで映画の勉強をする熱心な学生なのである。なんかカッコイイな。今日は図書館で勉強しつつ休憩に映画を見るぞ、という完璧な予定を立てる。

いざ入館。ここがシネマテーク・フランセーズである。しかし入館してすぐ、図書館だけ日曜閉館であることを知る。まじかよ。いや、調べなかった自分が悪いね。仕方ないね。時間潰して映画だけでも見るか、と考えるも、なぜか併設のカフェ(Les Quatre Cents Coups『大人は判ってくれない』という名前である)に入店を拒否られる。店の中ガラガラなのに、なんで? 
図書館に関してはわたしが悪いけど、カフェに関してはまったく意味不明であった。まだフランスに来て2週間である。異国の地でただでさえ心細いのにどこも居心地が悪いな、なんて、心折れたので、帰宅。自宅で語学学校の宿題をして寝る。

2月11日(土)
きちんと開館時間を調べ、土曜日は時間短縮であるが開館していることを確認。夜にはアニエス・ヴァルダの上映があることも確認。今度こそ完璧である。いそいそと準備、やる気も十分にベルシーへ。

さあ、いざ潜入、のつもりが、係の人に止められる。拙いフランス語で、入館料が必要であることを理解。下の受付で3.5ユーロ払ってチケットを買う。
いざ潜入。今度は入れた。よし。ロッカーに荷物を預ける(ここは日本と一緒)。なんだけど、ここがシネマテークの遊び心で、各ロッカーに映画監督の名前が付いている。私は「ジャック・タチ」に荷物を入れる。荒んだ心もほっこり、である。

次は資料を検索。当たり前だが全部フランス語で、何が何だかよく分からない。
なんとか『トリュフォーの思春期』に関する資料の目星をつける(あ、補足ですがわたしは『トリュフォーの思春期』の研究をしています)。
あとは資料を探すのみ。と館内をうろうろするも、なかなかお目当ての資料が見つからない。というか、見た感じ、やけに蔵書が少ない。よくよく書誌情報を見てみると、「閲覧室」にあるよ、と書いている。閲覧室?閲覧室は資料を請求したら書庫から出してくれるところらしい。なるほど。閲覧室は平日しか開いてない。なるほど?
ここでまたお目当ての資料に出会えないことが発覚。心折れる。せっかくなので? 日本でも手に入る『カイエ・デュ・シネマ』誌の数ページをコピーして帰ることにする。ちなみに、ここでまたコピーの仕方がわからず係りの人に迷惑をかける。心折れる。なんとかコピーを終えて、大好きなフランソワ・トリュフォー図書館へ。フランソワ・トリュフォーの名前がついたこの図書館はLes Hallesにあって、こじんまりとしているけれど綺麗なところで蔵書もなかなか。ここがわたしのホームである。

2月17日(金)
金曜は授業が始まるのが遅い。授業までの数時間、シネマテークで資料をコピーできるだけして家で読むことにしよう。今度こそ図書館ミッションを完璧にこなしてみせる。まずは情報の確認から。ネットで確認。あれ、なんか閲覧室の情報ページにリンクがあるぞ。この前こんなページ飛べたかな。見つけてよかった。資料請求はメールでする必要があって、それをもとに係の人が準備しておいてくれるらしい。なるほど。いまから行くよ、とメールする。
速攻で返事が返ってくる。「来週以降でないと資料を用意することができません」。ははーん、予約制か。ははーん。日本の国会図書館のノリで資料出してくれると思ってたわたしの勘違いでした。なるほど、今回もわたしが悪いね。今日は家を出る前に気がついたので、ふて寝してから学校に行く。

来週の金曜日に資料の予約をしたので、こんどこそ本当に大丈夫だ。まったく長かった。学校が忙しかったのもあるけど、資料請求にたどり着くまで1ヶ月半かかるとは、思いもよらなかった。あと、こんなにポキポキと心を折ることになるとは思わなかった。分かってるつもりだったけど、日本とはまったく勝手が違うのだなとつくづく実感。まあでも、小さな冒険だと思えば、今となっては悪くないかな。無事資料持って日本に帰れそうだし。
わたしの反省を踏まえて、皆さんもシネマテーク・フランセーズの図書館に行くときは気をつけて下さい。おわり。

文=則定彩香


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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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