Gucchi's Free School

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Gucchis Free School > Greenberg

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Greenberg

2010年代~, コメディ

監督:ノア・バームバック / 上映時間:108分

ニューヨークでミュージシャンなろうとしていたロジャーは、人間関係に疲れ、精神科の病院から退院したばかり。夢やぶれ15年ぶりにロスに帰ってきたロジャーは、弟夫妻の旅行の間、家を借りることになっている。そして弟の家で通いの手伝いをしているフローレンスと出会う。ロジャーは昔のバンド仲間のアイヴァンと連絡を取り、旧友のホームパーティを訪れるが、そこにいたのはすでに家庭を持ち安定した暮らしをしている昔の恋人ベスだった。旧友たちと距離を感じるロジャーは、家に戻るとフローレンスの番号を発見する。神経質なロジャーと、恋人と別れ自暴自棄になっているフローレンスの二人は、段々と親密になっていく。だが、傷づくことを恐れるロジャーは、些細なことでケンカをしてしまう。街から立ち去る一週間前、ロジャーはフローレンスに仲直りしようと電話をかけるが、そこでフローレンスが妊娠、そして流産してしまったことを知るのだった……。

詳しいあらすじ

フィリップ(クリス・メッシーナ)の家で通い手伝いをしているフローレンス(グレタ・ガーウィグ)は、家族とヴェトナム旅行に行っている間留守を頼まれ、旅行している期間、兄を住まわせることになったことを知らされる。フィリップの兄ロジャーは、ニューヨークでミュージシャンなろうとしていたが、人間関 係に疲れ、精神科の病院から退院したばかりの、今はもう「なにもしない」と決めている40歳独身。唯一の仕事は、弟から頼まれた飼い犬、マーラーの小屋作り。
フローレンスは長年付き合っていた彼氏と別れ、自暴自棄になりかけて、ギャラリーであったばかりの男と寝てしまう。
15年振りにロスへと帰ってきたロジャーはささいなことにクレームの手紙を書き送るくらいで特になにもしない。
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彼は昔のバンド仲間のアイヴァンと連絡を取り、アイヴァン(リス・アイファンズ)の誘いで昔の友達が開いているホームパーティへ訪れる。
そこで昔の恋人のベス(ジェニファー・ジェイソン・リー)と再会する。すでに家庭を持って安定した暮らしをしている彼女に近況を尋ねられると、
「ミュージシャンから大工になって、今はなにもしないことをしている」と答えるロジャー。「それは私たちの年齢からすると…とても勇気のいることだわ」と返すベス。
結婚し家族を持って生活している彼らと自分のあいだに距離を感じて全くとけ込むことができない。
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そんなロジャーは家にあったメモからフローレンスの番号を発見し電話をかける。
飲みに行く約束をし、彼女が車で迎えにくるが彼女は財布を家に忘れて彼女の自宅に戻ることに。傷心のフローレンスはまたもやセックスしようとするが、フローレンスはロジャーに最近彼氏と別れたことを話し、馬鹿なことをしかけたと謝る。
犬の世話があると帰ろうとするロジャーに、フローレンスは土曜日にバーで歌を歌っていることを教えロジャーを誘う。フローレンスは傷つきやすそうに見えるロジャーに好意を持ち始める。
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友人たちから「お前は努力をしない」などと言われながらも犬小屋作りなどをして過ごしているロジャーは飼い犬が具合を悪くしていることに気づき、フローレンスとともに病院に連れて行く。
弟に電話をかけ、マーラーの病状を報告する。
心配になり急いで帰国しようとする弟に自分を信頼してくれと言う。
外では大雨が降っている。庭にあるプールが溢れ出し、ずぶ濡れになりながら急いで水抜きをするロジャー。
その後、ロジャーは約束通りフローレンスの歌を聞きに行く。
そこでフローレンスの友達のジーナに会い、歌っている美しいフローレンスを見る。
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ロジャーは自分の誕生日にアイヴァンとレストランで食事をしている。
フローレンスを誘いたかったと言いつつ、どうせ彼女は来てくれるはずはないと悲観するしていると、そこにフローレンスがやってくる。
ロジャーはなぜか席を立ち上がり、ベスに電話をかけにいく。
戻ってきたロジャーはフローレンスがトイレに行っているあいだに
「やはり最愛の女性はベスだ」などとアイヴァンに告げる。
昔のバンドの写真などを見て盛り上がる三人。そこにレストラン側から
バースディケーキのサプライズがくると、急にロジャーは怒り出し店を出てしまう。
後を追うフローレンスはロジャーと車内で仲直りし、自宅へと招待する。
誕生日をやり直し、「今夜は犬はいないのでここにいられるわ」と言うフローレンス。自分の昔話を話し笑い合っていると、また急にロジャーは機嫌を害し、帰ってしまう。

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マーラーを退院させようとするが、思っていたより症状が悪く、他の病院をすすめられ、アイヴァンにフローレンスと一緒に行けと言われるが、ロジャーは断る。
病院ではマーラーが良くなる可能性は50%だと言われてしまう。
ロ ジャーはベスと食事をしながら昔のことやニューヨークでの出来事、精神科の病院にいたことなどを語り合う。そしてまたいつか食事しようと約束をする。その 夜、ロジャーはアイヴァンにまたなにか一緒に始めようと電話をする。アイヴァンは言葉を濁すが、ロジャーは家にあるプールを使ってパーティをするので遊び にきてくれと誘い、明日遊びに行くことを約束する。
パーティ当日、結局あまり楽しむことが出来ないロジャーにフローレンスから電話がくる。マーラーのことが心配でかけてきたのだ。
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マーラーの様子を見に二人は病 院へ行き、その後また仲直りをする。その夜フローレンスはロジャーに「わたしのことを愛してる?」と聞き「わからない…」と答えるロジャー。そしてまたさ さいなことから言い争いになり…。
マーラーが退院することになり迎えに行く二人。しかしフローレンスはロジャーと目を合わせようともしない。
ロジャーはフローレンスへ、一週間後には立ち去る前に仲直りしお互いやり直そうと電話をする。そのときロジャーは、フローレンスは妊娠していたが流産してし まったことを知る。
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病院へ連れて行くロジャーとアイヴァン。疲れて帰ってくるとロジャーの家には従姉妹のサラと友達のミュリエルがいる。
彼女たちは明日にオーストラリアへ旅行に行く前にこの家に寄ったらしい。
その夜、彼女たちは友達を呼んで家でパーティを開く。
若者たちのパーティに巻き込まれるなか、そこにアイヴァンがやってくる。ロジャーは先日の誘いに乗ってくれたとばかり思うが、アイヴァンは仕事や家族のために断る。ついにロジャーはアイヴァンとも喧嘩別れをしてしまう。
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その晩、ロジャーはフローレンスに電話をかける。
伝言ダイヤルに自分がどうしようもなく上手く人間関係を気づけず、人々とともに自分を傷つけてしまう、しかし家族や友達、そしてフローレンスのことが大好 きなのだと語る。気がつくと床に寝ていたロジャー。パーティはすっかり終わり散らかった家の中、サラとミュリエルの話し声が聞こえる。
サラたちは出発前に朝食を取っているが、ロジャーもオーストラリアに一緒に行かないかと誘う。「5分で支度して」と言われたロジャーは大急ぎで鞄に衣服を詰め込み、サラたちと車に乗り込みフローレンスを残しロスを去ろうとする…。
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  • 監督:ノア・バームバック
  • 脚本:ノア・バームバック
  • 撮影:ハリス・サヴィデス
  • 編集:ティム・ストリート
  • 音楽:ジェームズ・マーフィ
  • 製作:ジェームズ・マーフィ
  • 製作会社:フォーカス・フィーチャーズ/スコット・ルーディン・プロダクションズ
  • 配給:ファーカス・フィーチャーズ
  • 製作年:2010年
  • 上映時間:108分
  • 出演:ベン・スティラー、グレタ・ガーウィグ、リス・アイファンズ、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリス・メッシ、ブリー・ラーソン、ジュノー・テンプル

COMMENT

“私もその素晴らしいLA映画の中に入りたかった”

この映画に大きな要素となっているロスという都市について、監督のノア・バームバックは、ロスにいつも興味がありと語りながらも人々が家族を養い実際に生きていけるような場所のように思っていなかったという。
主人公のロジャー・グリーンバーグを常に周りの環境の一部であるように撮影したかったというノア・バームバックは、ポール・マザースキーの映画にはとても素晴らしいLA映画がありますし、ジョン・カサヴェテスやハル・アシュビーにも。そして私は私なりのLA映画を撮り、私が本当に好きである都市を描写することによって、私もその素晴らしいLA映画の中に入りたかったと語る。
なお、撮影はガス・ヴァン・サントやデヴィッド・フィンチャー作品などで活躍していた(2012年没)ハリス・サヴィデスが担当している。
また、映画監督でもあり脚本家でもあるバームバックは映画と小説の関わりについて、「私はより多くのアメリカの小説と結びつく何かをしたかった。
フィリップ・ロスやジョン・アップダイク、またはソール・ベローのような作家たちを想起させるような何かをです。
そこには映画へと翻案出来る要素がないだろうか?映画のようにキャラクターへ本当にアタックする部分がね」と語る。


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