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『クリシャ』ロードショー復活!のご報告

2020年4月17日、そして7月17日と二度もロードショー公開が延期となっておりました『クリシャ』ですが、この度2021年4月17日(土)よりユーロスペースさんにてロードショーが決定致しました。

映画を楽しみにしてくれている皆様、大変お待たせして申し訳ございませんでした。

延期の主な理由については、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う映画館営業の自粛・営業形態の変化が一点。そして上映館であったアップリンクさんのハラスメント問題が挙げられます。

グッチーズとしては、いまだにどちらの問題も解決されているとは言い難い状況であると認識しておりますが、二度目の延期以降、どうにか『クリシャ』を改めて上映できないかと、調整、協議を続けて参りました。

当初の予定通り、アップリンクさんでの上映の可能性も探り続けておりましたが、お客様のためにも、映画のためにも、そして配給側の様々な事情のためにも公開をズルズルと先延ばしすることも良くないと悩ましい日々でございました。

その間に、(お名前を出すのは差し控えますが)「上映について遠慮なくご相談ください」と某映画館のスタッフの方からご連絡をいただいたり、『クリシャ』の行く末を案じてくださった映画コメンテーター等で活躍されている関係者の方が、劇場さんとグッチーズを繋げてくださったりと、さまざまなアドバイスやご提案をいただきました。本当にありがとうございます。

そうした多くのご支援をいただいたおかげで、この度2021年4月17日(土)よりユーロスペースさんにて限定ロードショーが決定した次第です。

『クリシャ』はタイミングを逸してしまったり(『WAVES/ウェイブス』に合わせての上映を狙っておりました)、映画とは本来関係のない事柄で話題になってしまったりと、不本意ながら非常に取り扱いが難しくなってしまった作品だと思います。にもかかわらず、ロードショーを受け入れてくださったユーロスペースさんには感謝しかございません。

アメリカン・インディペンデント・フィルムでは作品賞や監督賞を含めて五冠に輝くなど、数々のインディペンデント 映画祭を席巻。また、ジョン・ウォーターズ監督が「 ひとりのアルコール中毒と多数の犬たちによって台無しにされる、滑稽で 悲惨な家族の再会を気迫と狂気をもって描いた作品。監督の実の叔母であるクリシャ・フェアチャイルドが最高の演技をみせている。他人の地獄は時にとても面白いものだ」 と評し、2016 年のベスト映画1位に選出した、トレイ・エドワード・シュルツ監督長編デビュー作『クリシャ』のロードショー、ぜひよろしくお願い致します。

映画批評家や映画ライター等の方&映画を紹介する活動をされている方&媒体、メディアをお持ちの方へ。

もし映画『クリシャ』にご興味がございましたら、「お問い合わせ欄」などからご連絡お待ちしております。
オンライン試写を行おうと思っております。
ぜひお力をお貸しください!


『クリシャ』アメリカ/83分/カラー/アメリカン・ビスタ&シネマスクープ&スタンダード/2015年
製作・監督・脚本・出演:トレイ・エドワード・シュルツ
製作:ジャスティン・R・チャン、ウィルソン・スミス、チェイス・ジョリエット
製作総指揮:ジョナサン・R・チャン、JP・カステル
撮影:ドリュー・ダニエルズ
音楽:ブライアン・マコーマー
出演:クリシャ・フェアチャイルド、ロビン・フェアチャイルド、ビル・ワイズ、クリス・ダベック、オリヴィア・グレース・アップルゲイト

COMMENTS

  1. アバター aya より:

    公開ありがとうございます、家族で家に居続けるGWにうんざりしてクリシャを見に行ったのですが、クリシャの悪態に随分救われました。不穏な音楽、緊張する長回し、主人公のクリシャが熟練の俳優さんではないなんて信じられません、素晴らしかったです。
    また、アップリンクでなくユーロスペースでの公開にしていただいたこと、心から感謝しています、どうしても行きたくなくなっていたので…。

    家族のいる中で過ごす「他者と喋れない」日々、なんだかうんざりする日々、だけど誰かとの会話を続けなくちゃな…という気持ちにもなり、今見られたこととても嬉しいです。こらからもグッチーズを応援しています。

  2. ayaさま

    コメントありがとうございます。
    大変うれしいお言葉をいただき、映画配給をしていてよかったと心から思いました。
    こんな状況下でも公開を続けてくれているユーロスペースさんと、ご来場くださっている皆様にも感謝です。
    うんざりするような日々にこそ、映画やそのほかの芸術や娯楽が必要なんだと改めて思いました。
    ご覧くださり、本当にありがとうございます。

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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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