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『セールスマン』待望の日本初上映記念! メイズルス監督特集 in 下高井戸シネマ

ダイレクト・シネマの旗手として知られるメイズルス兄弟。
グッチーズでは『グレイ・ガーデンズ』(1975)を数年前に劇場初上映、そして今年の2月には限定配信来ましたが、彼らの代表作として名高い『セールスマン』(1969)が製作から半世紀以上の時を経て、本邦初公開となります!

以前の上映、配信の際に特別に寄稿いただいた藤井仁子さん、山内マリコさんの解説・映画評は⏬⏬

『グレイ・ガーデンズ』&『グレイ・ガーデンズ ふたりのイディ』解説

【特別寄稿】山内マリコさんによる『グレイ・ガーデンズ』関連3作書き下ろし作品評!

また、その公開を記念して2018年以来の劇場公開となる、多大なアーティストに影響を与え続け、長年愛される傑作『グレイ・ガーデンズ』(1975)、その前日譚ともいえる作品『あの夏』(2017)も併せて公開となります。『あの夏』は、いつも素晴らしい上映イベントを開催されている肌蹴る光線さんのご協力で上映することが叶いました。

12/11(土)〜12/24(金)下高井戸シネマにて2週間限定上映!

また、12/12(日)には藤井仁子さん、12/19(日)には柚木麻子さんをお呼びしてのトークイベントも決定!

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≪メイズルス兄弟とは≫
アルバート・メイズルス(1926-2015)、デヴィッド・メイズルス(1931-1987) アメリカ、ボストンに生まれたメイズルス兄弟は、1960年代に始まるドキュメンタリー映画の潮流“ダイレクト・シネマ”の代表的映画監督。兄アルバートは、ケネディとハンフリーの大統領予備選を追ったPrimaryにカメラマンとして参加などした後、弟デヴィッドと共同での映画制作を始める。二人の代表作には今回上映される『セールスマン』(本邦初公開)、『グレイ・ガーデンズ』の他に、初訪米時のザ・ビートルズに密着した『ザ・ビートルズ ファーストU.S.ヴィジット』や、コンサート中に観客が刺殺される瞬間も捉えた『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』、美術家のクリスト&ジャン・クロードを追った『クリストのヴァレー・カーテン』などがある。デヴィッドの死去の後も、アルバートは『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』などを発表している。また、アルバートは撮影監督としてオムニバス映画『パリところどころ』のゴダール篇にも参加。ゴダールは彼のことを「アメリカ最高のカメラマン」 と評している。


<会期>12/11〜12/24

<会場>下高井戸シネマ

〒156-0043 世田谷区松原3-27-26 京王下高井戸ビル2F

TEL:03-3328-1008

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<上映スケジュール>

12/11〜12/17 18:20『グレイ・ガーデンズ』、20:20『セールスマン』

12/18     18:20『あの夏』、      20:15『グレイ・ガーデンズ』

12/19     18:20『グレイ・ガーデンズ』、20:20『あの夏』

12/20〜12/24 18:20『セールスマン』、   20:15『グレイ・ガーデンズ』

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《トークイベント開催》

★12/12(日)20:20『セールスマン』上映後
トークゲスト:藤井仁子(ふじい じんし)さん
早稲田大学文学学術院教授(映画学)。編著書に『入門・現代ハリウッド映画講義』、『森﨑東党宣言!』、『甦る相米慎二』(共編)。ドキュメンタリー映画に関する論考を『ドキュメンタリー作家 王兵――現代中国の叛史』(土屋昌明・鈴木一誌編)、『岩波映画の1億フレーム』(丹羽美之・吉見俊哉編)、『映画と「大東亜共栄圏」』(岩本憲児編)、『映画の政治学』(長谷正人・中村秀之編)などに執筆している。

★12/19(日)20:20『あの夏』上映後
トークゲスト:柚木麻子(ゆずき あさこ)さん
1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。 2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。『ランチのアッコちゃん』『伊藤くんA to E』『BUTTER』『マジカルグランマ』など著書多数。2021年、最新作『らんたん』を発表した。

11月23日(火)よりアフタートーク付上映回のみPeatixにて前売り券販売予定。

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<作品解説>

『セールスマン』(日本初上映)
監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズワーリン
1969年・91分

低所得者向けに高額な聖書を訪問販売するセールスマンという無名の人々と資本主義社会の悲哀を映し出すメイズルス兄弟の代表作かつドキュメンタリー映画の傑作。「我々だけでカメラを回し、映画のために演出をしたり、指示することなど一つもせず、“その場で起こったありのままを写した”」と監督たちは語っており、“ダイレクト・シネマ”と呼ばれるムーブメントの代表作とされ、映画史に名を刻む重要作。

≪編集・共同監督シャーロット・ズワーリンとは≫
シャーロット・ズワーリンはアメリカ・デトロイト生まれのドキュメンタリー監督・編集者。フッテージや友人・家族へのインタビューをもとに製作された『セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー』や、武満徹をフィーチャーした『Music for Movies: Toru Takemitsu』など音楽家をはじめとしたアーティストのドキュメンタリー映画を多く監督している。2003年にはMoMAで特集上映が開催された。メイズルス兄弟とは、『セールスマン』、『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』、『ランニング・フェンス』で協働し、編集・共同監督を務めている。

『グレイ・ガーデンズ』
監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、エレン・ホド、マフィー・メイヤー
1975年・95分

ジョン・F・ケネディの親族にあたるビッグ・イディと、その娘リトル・イディの生活に密着したドキュメンタリー。マーク・ジェイコブスやアイザック・ミズラヒなどの名だたるファッションデザイナーや、Rookieブログや『Rookie Yearbook』などで知られるタヴィ・ゲヴィンソンがお気に入りの一本として挙げている、多くの熱狂的な支持を集めるカルト的人気誇る。日本では2018年以来の劇場公開となる。

≪編集・監督:エレン・ホド、マフィー・メイヤー とは≫
メイズルス兄弟の映画では、編集者も監督としてクレジットされていることが多い。ホドのインタビューによると、撮り終えた大量のフィルムから取捨選択し、主題を見出し、順番を考えつないでいく編集作業に、少なくとも本作でアルバートは全く、デヴィッドもほぼ関わっていないのだ(資金調達のため他で仕事をしていた)。編集を行ったのは、ともにメイズルス兄弟以外の作品でも監督として数多くの賞に輝いているエレン・ホドとマフィー・メイヤーのふたり。同じくホドによれば、『グレイ・ガーデンズ』の主題をデヴィッドは「リトル・イディは家を出ていくのかどうか」に見ていたが、編集のふたりは「なぜこの母娘は(他の人との関わりを排してまで)一緒にいるのか」という点だと見抜き編集を行ったとのこと。その後、1978年にMiddlemarch Films, Inc.という会社を共同で設立したホドとメイヤーは、テレビ映画や、アメリカ建国の歴史などをテーマにドキュメンタリーを作り続けている。主な作品にEnormous Changes at the Last MinuteやBenjamin Franklinなどがある。

参考文献:Rosenthal, Alan and Ellen Hovde. “Ellen Hovde: An Interview.” Film Quarterly, Vol. 32, No. 2, Winter 1978-1979, pp. 8-17.

『あの夏』

2017年・80分
ヨーラン・ヒューゴ・オルソン監督

アンディ・ウォーホル、トルーマン・カポーティ、ミック・ジャガーらがひと夏を過ごしていた1972年のモントーク。写真家ピーター・ビアードはモントークのすぐ近く、イースト・ハンプトンに住む『グレイ・ガーデンズ』で一躍有名になる前のイディ母娘を捉えていた。本作にはジョナス・メカスやウォーホルによるフッテージも一部使用されている。

主催:グッチーズ・フリースクール    協力:肌蹴る光線
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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