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『シアター・ワゴン〜As you like tasting…〜』Vol.0

自分をさらけ出す、自分を一部でも差し出す。それは確かに勇気の要ることだけど、私はいつしか、自分の中だけでは抑えきれない、外に向かう感性を身につけて来たのだと思います。
ージュリエット・ビノシュ(出典:NAVERまとめ

 

私はこの言葉がとても腑に落ちた。役者は自分の心と身体を使って表現する。心を使うとは、感情を呼び起こさせ、操って、時には制御不能になることもある。身体の場合は、五感に敏感になって、反応し、相手に刺激を与える。それらを生きるために自然の流れとして行うのが役者の使命だと思う。しかし、自分をさらけ出すだけではうまくいかない理由が、”自分と役の距離”である。その距離が0に近いほど私たちは、すんなりと画面を、人を見つめられる。これは私が役者をやっていく上で一生ものの課題だと思う。

映画を見る時、それも含めた全てを私は感じたい。

なので、感じたことをフィルターをかけずに書いていきたいと思います。役者さんをメインに書く記事が多いかもしれない! よろしくね。

あ! 申し遅れました、小川 あんです。役者 兼 学生です。

自己紹介がてら

私と映画について話させてください。

 

私が役者を始めたのは、映画という世界に魅せられたから。

 

中学生の頃、人間関係に悩んでた。同級生に存在を否定されたことがあった。言葉で圧倒されて、私はそれを一度信じた。自分の存在を否定した。そんな時に人と人が繋がる意味がわからなくなった。友達とか家族とか社会とか関係性なんて必要ないんじゃないかって。ろくなものじゃない、衝突はするし、競い合うし。

 

言葉と心を失いかけた時に、映画が私に言葉と心を吹き込んでくれた。

 

はじめは映画を見て、自分がその登場人物になることを妄想して、心が踊った。

次第に人と人が交じり合うと、見えない何か特別なものが生まれる瞬間を感じるようになった。今では映画に道徳を感じて、芸術を感じて、愛を感じてる。

わたしが愛すべき映画を見つけたときの喜びは、片方失くしたイヤリングを見つけたような、道端で一目惚れした人と再開したような、そんな喜びだった。

そして、映画はどんどんわたしを狂わせた。わたしの頭の中にはたくさんの人が住みつくようになった。(人じゃない場合もあるけどね)彼らはわたしの耳元で囁く、いつも力になってくれる。例えば、キャリー・マリガン。彼女の美しさは希望だし、力強さはわたしを奮い立たせてくれる。レナ・ダナム、彼女はへんてこ、でも最高にキュート、自分らしく、はじけて生きることを教えてくれた。一時期はロバート・パティンソンにも恋してた。彼の言うセリフにいちいちドキドキして、周りに吸血鬼がいないか探したりもした。今はアダム・ドライバーに恋してる。あ!若かりし頃のディカプリオ様ももちろん好きだよ。『太陽と月に背いて』の時とか特にね。

ちゃんとヒューマンドラマをみて教訓を教わったりもしてるんだから!

 

狂ってしまったけど、ただ、言えることは、一つ一つの映画を見た後には

「見てよかったな」って思うこと。

見なきゃよかった、なんて思うものはないからね、映画は必ず何かを伝えてくれるから。いいことも悪いことも。それらを感じて、知る、自分も知れる。

 

そんなこんなで、今も私は映画と触れています。さらに、みんなで共有できたら、もう最高だなって。

 

人生が変わったとか、たいそうなことにならなくても、この映画見てよかったって思ってほしい。だからこの場所を、みんながそのとっかかりになるような”味見”できる場所にしたい!

タイトルにもその意味を込めました。好みはそれぞれあるからね、その中で自分のお気に入りのものが見つかってくれたら嬉しいです。

心を込めて書くぞ〜〜〜

 

次回、記念すべき第一回目は

イエジー・スコリモフスキ監督『早春』のジェーン・アッシャーについて!

お楽しみに〜♡

文・イラスト:小川あん


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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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