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The Giant Mechanical Man

2010年代~, コメディ, ドラマ, 恋愛

監督:リー・カーク / 上映時間:96分

職を失ってしまい、アパートを追い出され妹夫婦の家に転がりこむジャニス。恋人にフラれてしまう冴えないストリートパフォーマーのティム。2人は動物園の仕事をきっかけに知り合う。ジャニスの妹のジルはおせっかいで姉をいつも助けているつもりでいるが、ジャニスはそれがストレスになっている。ダグという作家と恋仲にしようとするが、ジャニスはこの男が気に入らない。ジャニスとティムは、今自分が何をしているのか、何を目的として生きているのかわからないでいる。ジャニスはジル、ティムは別れた恋人によく何がしたいのか聞かれていた。しかし仲良くなりお互いの事をよく知るうちに、自分の居場所を見出し、自分の人生の価値を発見する。2012年公開のロマンティック・コメディ。

詳しいあらすじ

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デトロイトのダウンタウンで、一人の男が鏡に向かって、顔から首もとまで銀に化粧をする男がいる。メイクが終わると、銀のスーツを来て、足に竹馬のような器具を装備して出かけた。一方、ある女性が慌てて駅のホームに駆け上る。そこで、頭を抱えた女の人形を拾う。女は慌てて美術館へ駆け込み、仕事の内容を聞く。それは鍵のかからなくなったドアを、人が入らないように警備するだけだった。彼女は仕事が終わり、チャーリー・チャップリンの映画を見る。
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男はティムという名前でストリート・アーティストをしている。巷でジャイアント・メカニカル・マン(巨大機械男)と呼ばれていた。微動だにせずジッと立っていたり、ロボットのような動きをしてみせた。男が家に帰ると、「あなた遅刻よ」と恋人に言われる。男が何に遅刻するのか問うと、その日は彼女の職場のパーティに行く予定であった。パーティに行くとみんなスーツにドレスで、ティムだけがカジュアルな格好をしていた。会場で下品な会話をしている2人を注意し、口論になりかけるが、恋人に連れ出される。
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ジャニスは上司に呼び出され、仕事がクビになったことを告げられる。帰り道、駅でパフォーマンスをしているティムをみかける。家に戻ると、さっそく職を捜す。そこで大家さんがやってきて、家賃を払うように催促される。ティムがパフォーマンスをしていると、テレビアナウンサーがやってきてインタビューをさせてくれと名刺を置いていく。ティムは家に帰ると嬉々として恋人にテレビに出る事を報告する。しかし彼女は一切笑わず、ティムと別れることを告げる。恋人の兄のマークもおり、ティムの助言をする。誰もティムを理解しようとしない。

ある夜、ジャニスがお風呂の準備をしていると妹のジルから電話がかかってくる。チップスにつけるソースがなくなったので、買って来てくれという用件であった。ジャニスは嫌々ながらも持っていき、すぐに去ろうとするが、ジルに無理矢理男を紹介される。ダグという作家で超エゴイストだった。
ジャニスがテレビを見ていると、ティムがテレビに出ていた。なぜパフォーマンスをしているかという問いに答えるが、アナウンサーたちは何を言っているのか理解出来ず、おどけた質問をするがティムはそれが気に入らず、すぐに終わらそうとする。
ついにジャニスは大家にアパートを追い出されてしまう。そこで妹に電話をかけ、しばらく泊めてもらえないか頼む。携帯の契約も切れたようで、公衆電話から連絡する。電話が終わると、パフォーマンス中のティムを見かける。テレビで見たよ、と話しかけるが、パフォーマンス中なので微動だにしない。ジャニスはかまわず、ティムがテレビで言っていた事に共感すると話しかけ、ありがとうと言って去る。
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妹の家に引っ越すジャニス。ジルは芸能人の恋愛話に夢中している。その晩、ジルと旦那のブライアンからプレゼントがあると告げられる。そこで渡されたのは、ダグ本人のサイン付きの本だった。ジルとブライアンはダグと付き合うべきだと勧める。
ティムもジャニスも職を捜し、2人とも動物園での就職を目にし、同じ日に応募する。ティムは掃除の仕事を任せられ、さっそく仕事をする。ティムが仕事をしていると、ジャニスに面接場所を訪ねられる。ティムはすぐあの日に話しかけてきた女性だと気付き話しかけようとするが、躊躇う。ジャニスは売り子を任せられた。
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ジャニスがシロクマを見ながら休憩をしていると、ティムが見かけ話しかける。仕事の事、これからのこと、ダグの事を話す。
ジャニスが仕事をしていると、売り物を買いに来た親子が喧嘩をし、ジャニスが罵倒される。
悪夢を見て目がさめ、また仕事に向かう。ティムとジャニスが会話をしていると、猿をいじめる男性客を発見する。棒で突ついてイジメていたので、ティムのもっていた箒で男を突つき返す2人。警備の人がやってきて男を連れ出すが、ティムとジャニスは園長に注意される。そこでティムに促されて、ジャニスは猿の展示の問題に指摘する。
ジャニスはダグのトークショーに行く。サイン会の時にディナーに誘われる。帰り道、ジャイアント・メカニカル・マンを見かける。

翌日、ジャニスが置き忘れたダグの本をティムが渡す。会話をしていると、自分が何をしているかわからないとジャニスは話す。ジルもティムの元恋人も同じ事ばかり言う。その夜ジャニスが家に帰るとダグが迎えに来ていた。

2人がディナーに行くと、ダグは一方的に話しかける。ダグが最近みた夢を聞き、歯が抜け落ちた悪夢を見ると、ダグは気持ち悪いねと言う。

ティムの恋人が残った荷物を受け取りに来る。ティムがストリートパフォーマンスをやめようとしている事を伝えると、恋人は謝る。喧嘩したあの日にきつい事を言ったが、怒っていたから別に本心から言った事ではなかったと伝える。

ダグは相変わらず一方的に話しかけ、ジャニスは聞いてばかりいる。著書の会話術について熱く語る。ダグとジャニスがちょうどお店を出ようとすると、ティムが入店する。2人は少しだけ会話をするが、ダグにすぐに遮られてしまう。

翌日、ティムがペンギンの行進を見ていると、ジャニスがやってくる。昨日の男とは別になんともないと伝え、ティムがパーティを誘う。ジャニスは喜んでOKする。

しかしジャニスがランニングマシーンで運動をしていると、ジルがやってきて、ダグが週末のデートの申し込みをしてきたと言い、ジルのせいで絶対に断れなくなってしまった。
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ティムとジャニスはパーティに参加する。2人ともはしゃぎまわり、楽しい時を過ごす。パーティはティムの女友達の誕生日会で、その友達がスピーチをする。スピーチの内容は、たった一人の存在が自分を特別な存在にしてくれ、世界が受け止めてくれるという。パーティが終わり、2人はレストランに行く。そこで2人はお互いの事を話す。ジャニスはワイオミング州出身で、孤児であった。妹のジルは親の本当の子供で、少し変な気持ちであったと言う。ただ、大人になってすぐ独立したいという気持ちは強かった。小さい頃、大人になるために乳歯を自分で抜こうとした話をする。するとティムは歯がよく抜け落ちる夢を見る話をする。ティムは、歯は力の象徴で、歯が抜け落ちる夢を見たらアップルパイを食べて強くなると良いと言い、アップルパイをまるごと1つ注文する。そして2人はティムの家に行く。
ビールを乾杯して、2人はソファで話をする。ジャニスが拾った頭を抱えた人形をティムに見せ、自分に似ていると言うが、ティムはジャニスの方が可愛いと言う。ティムはあなたは素晴らしい人だと言う。ダグと恋人関係なのか、街でジャイアント・メカニカル・マンを見た事あるか聞くと、ジャニスはティムの目を見つめながら、あなたとキスがしたいと言う。ティムは一瞬戸惑うが、2人は唇を合わせる。そして2人はピロートークをする。今度はジャニスがデートに誘う。趣味のサイレントフィルムを一緒に見ようと提案する。ジルとブライアンも誘う事にする。
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ジャニスは動物園に、ティムはストリートパフォーマンスをする。しかしジャニスは猿の帽子を脱ぎ捨て、園長に会いにいく。今の仕事が嫌なので、別の仕事をもらえないか頼むと、動物園のシステム環境コーディネーターの役職を貰う。
ジャニスが喜んでそれを報告しようとすると、ジルが6時に家出るわよと伝えられる。ジャニスはダグとのダブルデートをすっかり忘れていた。ダグが質問をすると、ジャニスは上の空でいた。ジルは、ジャニスはあまり男性と付き合った経験がないからわからないとダグの質問に代わりに答える。ジャニスはそれを聞いて、トイレに立つ。ダグはジャニスと2人でなんとかするから、ジルとブライアンに先に帰って良いと言う。ジャニスとダグが2人で帰り道を歩いていると、ジャイアント・メカニカル・マンの横を通り過ぎる。ちょうどその時ダグがジャニスの頬にキスをする。ティムはそれを目撃して帰るが、ジャニスはキスを執拗にしてくるダグにそんな気はない事を伝え別れる。

ティムが歯が抜け落ちる悪夢を見る。ティムは仕事に行かず屋上に行く。ジャニスは動物園でティムの事を捜すが見当たらない。園長も今日は見ていないと言う。
約束をしていたサイレンとフィルムを一緒に見る夜、ジャニスは新しい仕事の事をジルとブライアンに伝える。しかし上映時間になってもティムは来ない。ジルは上映中にダグを電話で呼ぶ。上映が終わり、外に出るとダグが待っており、ジャニスは怒る。ジルはジャニスの事を助けようとしているが、ジャニスはデートの手伝いもダグの本もいらないと訴える。今までの鬱憤を吐き出すジャニス。ジルはただ手伝いたかっただけだと言うと、ジャニスは、とにかく妹のように振る舞ってくれ怒鳴る。そしてティムという男が好きだと告白し、一人にしてくれるようにジルに頼む。
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ジャニスは駅へ行くと、ジャイアント・メカニカル・マンを見かける。近くに行き、話しかける。ジャニスは未だに彼の正体を知らない。パフォーマンス中のティムは相変わらず動かないがかまわず喋り続ける。ティムは黙って帽子を取ると、ジャニスはついに彼の正体に気付く。

ジャニスはティムを妹夫婦に紹介する。仕事も順調で、ティムと趣味の映画を見たり、自分の居場所を見いだす。ティムもストリートパフォーマンスを続ける。
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  • 監督:リー・カーク
  • 脚本:リー・カーク
  • 撮影:ダグ・エメット
  • 編集:ロバート・コマツ
  • 音楽:リッチ・ラグズデール
  • 配給:Tribeca Films
  • 製作年:2012年
  • 上映時間:96分
  • 出演:ジェナ・フィッシャー、クリス・メッシナ、トファー・グレイス

COMMENT

主演女優ジェナ・フィッシャーの二重の恋

主演のジェナ・フィッシャーは、この映画のプロデューサーでもある。そして監督リー・カークはジェナ・フィッシャーの実の旦那である。カークはシカゴに住んでいた時によく銀一色のパフォーマーをみかけ、この人はだれなんだろう?なにをしているんだろう?という疑問と同時にストリーフォパフォーマーについての映画のアイディアが彼の頭の中にはあった。それをジェナに言うと、自らがプロデューサーになることを進言し、映画化が実現した。撮影当時はまだ友人関係であったが、撮影が進行していくにつれ、フィッシャーはこの映画を好きになり、監督にも惹かれたという。
そして、フィッシャーとカークからのもう一人の主演男優のクリス・メッシナの評価は高い。初めてジャニスがジャイアント・メカニカル・マンに話しかけるシーンがあるが、零下4度の中で撮影が行われた。撮影はおよそ90分ほどかかったが、スタントも使わず防寒具も着用せずに演技を成し遂げたのが印象的だったという。

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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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