
ベルトラン・マンディコ特集 2025.10.4(土)- シアター・イメージフォーラムにてロードショー!

ゆがんだビジョンの虜になって──
ジェンダーや身体表現を根底から揺さぶり続ける、フランスの異端映画監督ベルトラン・マンディコの唯一無二の映像世界を体感できる特集上映がついに日本上陸!
世界各地の映画祭で熱烈に支持されている作品群を集めた特集上映
「 ピンク・ネオン・アポカリプス ベルトラン・マンディコ特集」が
10月4日(土)からシアター・イメージフォーラムにて開催!
ベルトラン・マンディコ(Bertrand Mandico)
1971年フランス・トゥールーズ生まれの映画監督・映像作家。視覚と音響を融合させた独特の美学で、“映像詩人”“映像の錬金術師”と称される。35mmフィルムやアナログ技法を用い、人工的で夢幻的な世界を構築。性別の境界を越えるキャスティングや、肉体・欲望・変容をテーマとした表現で国際的に注目を集める。
代表作『ワイルド・ボーイズ』(2017)は少年たちを女性俳優が演じるジェンダー越境の物語として第74回ヴェネツィア国際映画祭で絶賛され、以降も短編『アポカリプス・アフター』『ホルモンズ』などを通じて、その映像言語を拡張し続けている。デヴィッド・リンチやケネス・アンガーと比較されつつも、そのジェンダー感覚や映像構築は誰にも似ていない異端的オリジナリティを持つ。カンヌ、ロカルノ、ロッテルダムなど多くの映画祭で特集が組まれ、アート、ファッション、クィア・カルチャーにも影響を与えている現代フランス映画界の異端にして革新者。
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【上映作品】
『ワイルド・ボーイズ』

ベルトラン・マンディコ監督/2017年/110分
『カイエ・デュ・シネマ』誌でベストワン。怪奇と幻想の世界を創り続けるフランスの鬼才ベルトラン・マンディコのエロスと暴力とアートに満ちた長編初監督作。
20世紀初頭、レユニオン島。オカルトに心酔する良家の5人の少年たちは、凄惨な罪を犯す。彼らを待ち受けていたのは、荒れ果てた幽霊船と、冷酷なオランダ人船長による抑圧の航海。極限状態の中で反乱を企てた彼らが辿り着いたのは、妖しく繁茂する植物に満ちた、超自然の島——その島は、魂も肉体も、静かに変容させていく。
ジュール・ヴェルヌとウィリアム・バロウズという二つの文学的源泉の融合から生まれたシュルレアリスム的なファンタジーであり、最も暗く激しい欲望に酔いしれた若者たちの暴力的で性的な衝動で描かれる、官能的な色彩を帯びた冒険譚。
『アポカリプス・アフター』

ベルトラン・マンディコ監督/2017年/37分※『アイランズ』と併映
『ワイルド・ボーイズ』のベルトラン・マンディコ監督。時代の終焉を描いたファンタジー映画の撮影が終了したセットを舞台に、SF、エロス、モンスター、ホラーといった諸ジャンルが混然一体となった異世界が展開される寓話的傑作。
廃墟と化した海辺のリゾート。世界の終焉を描いた幻想映画の撮影が、今まさにクランクアップを迎える。映画スタッフのふたりの女性──ひとりは女優、もうひとりは監督。名はアポカリプスとジョイ。彼女たちは、終わりゆく恋のただなかにいる。
ジョイは別れの時をほんのひとときでも引き延ばそうと、5つの夕暮れの物語を語りはじめる。老いることを拒む少女たちの話、SF、下品さ、ネクロフィリア、詩情が渦巻く5つの冒険譚。すべてが、「世界の終わり」の映画撮影と奇妙に重なり合っていく。
『アイランズ』

ヤン・ゴンザレス監督/2017年/24分※『アポカリプス・アフター』と併映
2017年カンヌ映画祭クィア パルム 短編映画賞受賞。『ワイルド・ボーイズ』のベルトラン・マンディコが「モンスターデザイン」としてクレジット。現代フランス幻想映画の旗手の1人、ヤン・ゴンザレス監督が愛と欲望を幻想的に描く。
登場人物たちは、欲望だけを道標に、愛とエロスの迷宮をさまよい歩く。
夢の中を彷徨うように紡がれた、耽美で官能的な迷宮の物語。欲望だけがすべてを導くこの世界では、ひとつの幻想が次の幻想を生み、最後には始まりへと還っていく。本作はユートピアへの渇望でもある。性別も、人間と怪物の境界さえも消え去った夜。誰もが誰かと、あるいは何かと、ひとときの抱擁を交わすことができる世界。それは、ほんの一夜限りかもしれない——けれど確かに、もうひとつの可能性がそこにはある。
『ホルモンズ』
ベルトラン・マンディコ監督/2013-2020年/82分※6本の短編から構成
エロスとタナトスがないまぜの倒錯的なダイナミズムが漲る短編集。エリナ・レーヴェンソン主演。
『憂鬱な警官』

DEPRESSIVE COP(2016年/12分)日本初上映
スコットランドの孤島。顔に火傷の痕を持つ、あるうつ状態の警官エルロイが、ひとりの少女の失踪事件を捜査している。
証言を行うのは、感情を感じさせないその少女の母親。だが、やがて少女は突然姿を現す——母と娘は、同一人物だった。母は娘になりきり、島の誰もがその真実に気づかない。警官エルロイもまた、深い抑うつの霧に囚われ、現実と虚構の境界を見失っていく。
『先史時代のキャバレー』

PREHISTORIC CABARET(2014年/10分)
アイスランド、アルナルスタピのとあるキャバレーの舞台で、一人の女性——マダムが登場する。彼女が手にするのは、まるで生きているかのような不思議な内視鏡カメラ。そのレンズは、彼女自身の身体の奥深くへと向けられる。舞台後方のスクリーンには、その旅の映像がリアルタイムで映し出されていく。マダムは観客を、自らの内臓のうちに棲む原初の存在を探す旅へと誘う。
『乳の露出狂の思い出』

SOUVENIRS D’UN MONTREUR DE SEINS(2014年/9分)日本初上映
乳を見せる人が、自分の乳とそれを見る人々について語りはじめる。自分の乳とそれを見る人々について語りはじめた人が、自分の乳を見せつける。
『処女はまだ生きているのか?』

Y A-T-IL UNE VIERGE ENCORE VIVANTE?(2015年/9分)
それは、英国に伝わるもうひとつのジャンヌ・ダルク伝説。ジャンヌは火刑で死んではいなかった。彼女の目は焼かれ、死にきれぬ魂として戦場を彷徨い続ける運命を背負わされる。屍のあいだを彷徨い、命の気配を嗅ぎ分ける。彼女が探しているのは、ただひとつ——まだ穢されていない「生きた処女」。
『フェミニズム 突風 そして政治』

FEMINISME, RAFALE ET POLITIQUE(2020年/10分)日本初上映
自分の内なる悪魔と対峙した女の記録。
『ホルモンの聖母様』

NOTRE-DAME DES HORMONES(2015年/32分)
週末の田舎の別荘。ふたりの女優が舞台の稽古を重ねていた。森を散歩していたひとりが、地中から奇妙な『何か』を掘り起こす。それは、穴も手足もない、アザラシほどの大きさの肉塊。毛に覆われ、ぬるりとした肌を持ち、音を立てて呼吸をしているだけの存在。この名もなき“生き物”は、やがてふたりの欲望と執着の対象となってゆく。ふたりはまだ知らない——自分たちが掘り起こしたのが、「ホルモンのマリア」であることを。
※収録順
【上映館情報】
※2025/9/30現在
10/4(土)〜11/7(金)
東京|シアター・イメージフォーラムさん
10/18(土)〜10/31(金)
兵庫|Cinema KOBEさん
11/14(金)〜11/20(木)さん
長野|上田映劇
12/6(土)〜12/12(金)
広島|横川シネマさん
1/10(土)〜1/23(金)
大阪|シネ・ヌーヴォ さん
1/31(土)〜
沖縄|桜坂劇場 さん
提供:JAIHO











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