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グッチーズ・クラシック部 F. W. ムルナウ監督『都会の女』弁士伴奏付きDVD発売!

グッチーズ・クラシック部 3作目のDVD発売!

グッチーズ・フリースクールでは「グッチーズ・クラシック部」と題して、海外では傑作と語り継がれながらも、字幕付きでの上映が希少な作ご鑑賞DVD化していきます。その3作品目として、グッチーズ初のサイレント映画、F. W. ムルナウ監督『都会の女』(City Girl, 1930)を発売! もちろん、日本語字幕付き(字幕翻訳:上條葉月)。そして、弁士&伴奏付きDVDです!

〈あらすじ〉都会のダイナーで働くケイトは、田舎から出てきた純朴な青年レムと瞬く間に恋に落ちる。ケイトはレムと結婚し、広大な小麦畑の広がる彼の実家に移り住む。だが、レムの父はふたりの結婚に反対していた。そして嵐の近づく夜、ついに破局的な事態に至る。

★巨匠ムルナウが手掛けた鮮烈な一作
監督は、『吸血鬼ノスフェラトゥ』『サンライズ』などで知られる巨匠F. W. ムルナウ。広大なロケーションと緻密に計算されたセットをふんだんに用い、円熟の頂点に達したサイレント映画の映像表現で魅せる。特にふたりの帰郷場面は、映画史上稀に見る幸福感あふれるシーンで必見!

★弁士・片岡一郎×ピアノ・上屋安由美による説明&即興伴奏を収録
麦畑が果てしなく広がる夫の実家で、若い妻に訪れる危機と男たちの暴力を鮮烈な光と影で描きだすサイレント映画。この傑作を、日本のみならず世界の映画祭で活躍されている、活動写真弁士・片岡一郎さん×ピアノ・上屋安由美さんによる説明即興伴奏付きで日本初DVD化!

弁士による説明つきの上映とは?サイレント映画の上映時に、弁士がライブで登場人物にセリフをつけたり物語を説明したりする上映方法。特に日本で独自の発展を遂げた。2019年の『カツベン!』(周防正行監督)で成田凌や高良健吾らが当時の弁士を演じ話題となった。

サイレント映画を初めて観る方や、弁士・伴奏付きの上映に興味のある方、ぜひお買い求めください! また、DVDには特典として、映画執筆家の児玉美月さんによる作品解説リーフレットがついています。

現在、Amazon楽天ブックスセブンネットにて販売中! また。これまでのグッチーズ・フリースクール発売DVD一覧はこちら


活動写真弁士・片岡一郎さん、ピアノ・上屋安由美さんからコメントもいただきました!


★ムルナウの映画からは詩が溢れている。僕たち活動写真弁士は目を凝らし、耳を澄ませてムルナウの詩を映像から読み取ろうとする。ムルナウと向かい合う時間、それは全ての映画を愛する者にとって至福の時間に違いない。――片岡一郎(活動写真弁士)

★初めて自宅のPC画面で作品を開いた時、ただただ映像の美しさに心動かされました。特に麦畑のシーンでは、一面に輝く黄金色の世界が目の前に広がっているような錯覚を覚えます――上屋安由美(ピアノ)

片岡一郎(かたおか・いちろう)/活動写真弁士
2002年に澤登翠に入門。18か国で公演。手掛けた無声映画は約350作品。行定勲監督『春の雪』、奥田民生のパンフレットDVD、『いだてん』にも出演。周防正行監督『カツベン!』では出演、指導、時代考証で参加。弁士の歴史をまとめた『活動写真弁史』を10月に刊行。Twitter ID: @katsudobenshi

上屋安由美(かみや・あゆみ)/作曲、ピアノ
愛知県名古屋市出身。桐朋学園大学音楽学部作曲専攻卒業、同大学研究科修了。同大学音楽学部附属子供のための音楽教室ソルフェージュ講師。これまでポルデノーネ無声映画祭、東京国際映画祭等に出演。ピアノを故・松岡晴子、三輪郁、作曲を三瀬和朗、大家百子の各氏に師事。
Twitter ID: @aymusikmy


≪『都会の女』とは?≫
『吸血鬼ノスフェラトゥ』や『ファウスト』などで知られるムルナウは、FOX社(のちに20世紀社と合併し、20世紀フォックスとなる)に招かれてアメリカにわたる。破格の予算を与えられ『サンライズ』を監督。のちにトリュフォーは世界一美しい映画と評している。『都会の女』はアメリカでの3作目。会社側の要求でサウンド版も製作されたが、現存しているのはサイレント版のみ。美術で後の映画監督エドガー・G・ウルマーが参加している。

 

 

予告編はこちら!


<スタッフ>
監督・F. W. ムルナウ 原作・エリオット・レスター 脚本・ベルトルト・フィアテル、マリオン・オース 撮影・アーネスト・パーマー 美術・エドガー・G・ウルマー

弁士・片岡一郎 ピアノ即興伴奏・上屋安由美(2019年7月14日の株式会社CINRA主催のイベント「ことばのNEWTOWN」での本作上映会「キクシネマ」にて収録) 日本語字幕・上條葉月 DVDデザイン・佐川まりの
※会場での録音のため、説明・伴奏以外の音も含まれております。ご了承下さい

1930年/アメリカ/モノクロ/片面1層/89分/音声:日本語(弁士説明)/インタータイトル:英語(日本語字幕付き)/1枚組/特典:解説リーフレット(児玉美月)/発売元・販売元:Gucchi’s Free School + PHASE OUT INC./販売協力:TCエンタテインメント株式会社
DVD販売店やオンラインストアAmazon楽天ブックスセブンネットで販売中。定価2500円(税別)。

 

解説リーフレット:児玉美月(映画執筆家)
プロフィール*大学院でトランスジェンダー映画についての論文を執筆後、現在『リアルサウンド映画部』『キネマ旬報』『映画芸術』『ユリイカ』『フィルムメーカーズ』をはじめとする媒体や映画パンフレットへの寄稿、映画のトークイベントへの登壇を行う。共著に『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)がある。‬Twitter ID:@tal0408mi‬

COMMENTS

  1. アバター 坂尻昌平(札幌映画サークル) より:

    初めてご連絡差し上げます。
    映画研究者の坂尻昌平と申します。
    グッチーズ配給の作品について、こちら札幌で、一日限りの上映可能かどうか、
    お尋ねしたく存じます。
    もし、上映可能ならば、いくらくらいの予算で可能か、
    不可能かを教えてもらえますでしょうか?
    どうぞよろしくお願いいたします。

  2. 坂尻さま

    弊団体の配給作品の上映についてのご連絡、誠にありがとうございます。
    札幌映画サークルさまには、お問い合わせフォームからもご連絡いただいておりました。
    お返事遅くなり大変失礼致しました。

    さて、配給作品の上映については基本的には可能です。ただし、まだロードショー前の作品(例えば『クリシャ』という映画)などは、時期や規模などで上映が難しくなってしまう可能性もございます。料金も上映する作品や入場料の有無、キャパシティをお知らせいただき、ご相談させていただくことが多いです。
    また、一度上映はした作品でも配給権を保持していない作品もございますので、その場合は、一度海外の権利元へ再度上映権を取得したうえで、素材をお貸しするという形になります。
    その場合、海外の権利元への上映権料の支払いが発生致しますが、料金は作品によるので一概にお答えするのは難しいです。

    詳しくは、札幌映画サークルさまからいただいたメールにご返信致しましたので、ご確認いただければ幸いです。

    何卒よろしくお願い致します。

  3. アバター 坂尻昌平 より:

    ありがとうございます。
    よく分かりました。
    こちらとしては、『都会の女』の上映会を企画したいと思っております。
    『都会の女』の上映権等を教えていただければ幸いです。
    よろしくお願いします。

  4. 坂尻様
    『都会の女』上映を希望されているとのこと、承知しました。もしよろしければ、下記のURLの問い合わせフォームに、現時点での予定で結構ですので、上映日時、回数、席数または予想観客数、DVD収録の弁士伴奏音声の使用の有無をご記入いただき送信ください。また、その際に、普段使用されている坂尻様のemailアドレスもご記入ください。そちらのemailアドレスに上映条件についてご返信したく思います。よろしくお願いいたします。
    https://gucchis-free-school.com/contact/

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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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