Gucchi's Free School

日本未公開・未発売の映画DVDを紹介する情報サイト

Gucchi's Free School > イベント > イベント > 現代未公開映画特集!Gucchi’s Free School × DVD&動画配信でーた with Stranger

現代未公開映画特集!Gucchi’s Free School × DVD&動画配信でーた with Stranger

上條葉月(字幕翻訳)と小川あん(俳優)とともに「DVD&動画配信でーた」にて連載中の未公開映画を紹介するトレジャー・ハンター クラブから厳選した、傑作映画3作品を12/10、菊川・Strangerさんで一挙上映!

15:00からの『ストレンジ・リトル・キャット』上映後のトークショーゲストも決定!

村山章(映画ライター)
che bunbun(映画の伝道師)
司会 細矢草平(DVD&動画配信でーた編集部)

以上、3名をお呼びして、イベント上映作品をフックに、未公開作品やマイナーな配信映画の紹介、届け方などについてお話ししていただく予定です!

<会場>Stranger https://stranger.jp/
<会期>12月10日(土)
<チケット料金>1,500円均一(StrangerのHPで予約販売中!)

 


トレジャー・ハンター クラブとは

上條葉月(字幕翻訳)と小川あん(俳優)とともに、日本公開を願って、自分で買いたいくらいの絶対オススメの未公開映画を紹介する連載。初回の『サンダー・ロード』(ジム・カミングス監督)を紹介したのが2019年8月で、2022年11月の現在で紹介した本数は40作。


上映作品 ※全てデジタル上映

『リングワ・フランカ』
2019年・アメリカ/フィリピン・95分
監督:イザベル・サンドバル
出演:イザベル・サンドバル、イーモン・ファレン、リン・コーエン
主人公のオリビアは、アメリカの永住権を手に入れるために、ある男性との結婚を予定しているフィリピン系移民。しかし彼女はトランス女性であり、パスポート上の名前も性別も異なるため、結婚や永住権獲得には一層の困難がつきまとう。ある日、彼女が住み込みで介護をしているロシア系の老婆オルガの元に孫のアレックスが帰ってくる。彼女とアレ ックスは次第に親密になっていく。トランプ政権下の移民政策が移民の人々の生活に不穏な影を落としている現代アメリカを背景に、一人のトランス女性の願いや苦しみを丁寧に映し出していく。監督兼主演のイザベル・サンドバルもまたオリビアと同じくフィリピン系アメリカ人で、トランス女性であり、本作で高い評価を得た後、ファッション・ブランド「miu miu」の短編企画の監督に起用されたり、アンドリュー・ガーフィルド主演のベストセラー小説のドラマ化「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」の監督に抜擢されるなど、活躍の場を広げている。


『セブンティーン』
2017年・オーストリア・104分
監督:モニヤ・アルト
出演:エリザベス・ワビシュ、マグダレーナ・ワビシュ
オーストラリアの田舎の寄宿学校で夏を待ち焦がれている17歳のパウラは、高校最後の日々をなんとなくやり過ごしている。彼女は同性愛者で、同級生のシャルロッテに恋をしているが、シャルロッテにはミカエルという彼氏がいる。パウラは恋心を紛らわすために友達のティムと親しくしているが、ティムはパウラに恋心を抱いていた。実は、シャルロッテはパウラに惹かれているが、パウラはそのことを知らない。次第に距離が縮まるパウラとシャルロッテ。ついにシャルロッテはミカエルと別れるのだが、常に人目を引きたいリリは、パウラを弄ぶように誘惑 する。そのことをシャルロッテは知ってしまい、寄宿学校を抜け出してしまう。90年代のオーストリアで育った若 手監督であるモニヤ・アルトもまた、本作の登場人物たちと同じく同性に惹かれ、それを自然なものと感じていたという。本作はそういった欲望や期待と厳しい現実との対峙を真摯に描いている。本作で監督はマックス・オフュルス賞を受賞。


『ストレンジ・リトル・キャット』
2 0 1 3 年・ドイツ・7 2 分
監督:ラモン・チュルヒャー
出演:ジェニー・シリー、アンジョルカ・ストレチェル、ミア・カサロ
ベルリンのとある一家のもとに、おばあさんを囲んでディナーをするために親戚が集まってくる。母親はディナー の準備をし、子どもたちは遊びまわる。家族の晩餐を準備するごく普通の土曜日の風景だが、どこか奇妙さをはらんだものとして映し出される。ある家庭の親密さ、そして、それでいて他者には理解し得ない個人の断片を描き、ごく普通の生活の中にある個人の謎や神秘性を捉えていく。1982年スイス生まれのラモン・チュルヒャー監督は映画監督を志し、ドイツの映画テレビ・アカデミーで学ぶ。本作で長編デビューを果たしたあと、続く2作目『The Girl and the Spider』で第71回ベルリン国際映画祭「ENCOUNTERS」部門で監督賞を受賞。現代でもっとも注目を集める映画監督の一人となる。

 

 

 

COMMENTS

コメントをどうぞ

内容に問題なければ、下記の「送信する」ボタンを押してください。

MAIN ARTICLE

Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

EVENTS

DIARY

REVIEWS

PUBLISHING