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『タイニー・ファニチャー』山崎まどかさんトークショー全文公開!

岐阜・CINEX『タイニー・ファニチャー』日本初ロードショーを記念して、10/21にキネカ大森にて『タイニー・ファニチャー』を日本初上映した際に行われた山崎まどかさんによるトークショー、全文公開いたします!

監督、主演のレナ・ダナムのことはもちろん、現代のインディペンデントのあり方、ドラマ『GIRLS/ガールズ』、そしてジャド・アパトーや『ビッグ・シック』などなどレナ・ダナムに関連深い人たちや作品など多くの観点からトークしていただきました。

どうぞお楽しみください。

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本日は『タイニー・ファニチャー』の監督であるレナ・ダナムのエッセイ『ありがちな女じゃない』(河出書房新社)の翻訳もされています山崎まどかさんにトークをお願いしました。それでは拍手でお迎えください。

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今日はどうもみなさん足元が悪い中ありがとうございます。ますはみなさん『タイニー・ファニチャー』はいかがだったでしょうか? 面白かったですか?
(拍手)
ありがとうございます。この映画は2010年の作品で、日本では見る機会がないまま随分時間が経ってしまっていました。上映の機会やDVDが発売されればいいなあ、と思っていましたけれども、『GIRLS/ガールズ』(レナ・ダナム監督・主演)というドラマで、日本でもレナ・ダナムの名前が浸透してきたときにこうして改めて上映が叶ったのは感無量です。

この中で『GIRLS/ガールズ』を見ている人は?
(客席、挙手)
女性を中心に割と手が挙がりましたね。レナ・ダナムについてすでにご存知の方も多いと思いますが、少し説明すると、彼女は23歳のときに、『タイニー・ファニチャー』でSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)の映画祭で賞を獲りました。映画が描かれていたのと同じく、彼女が大学を卒業したばかりの時期に撮った作品です。
レナ・ダナムにはエッセイ集もあって、これからレナ・ダナムのエッセイ集『ありがちな女じゃない』(河出書房新社)を読む方は、すごく面白く読めるはずです。この映画の元になった出来事が色々と描いてあるので、これほどまでに本当に近いことを書いていたんだな、とわかると思います。

見ればわかる通り、とても低予算で作られた作品です。6万5千ドルかな? 資金源は両親とその友人だそうです。出演者はみんな家族か友達で、ノーギャラで出演しています。オーラのお母さんを演じるのは実際のレナの母親、ローリー・シモンズです。映画の役と同じくシモンズはアーティストとして有名な人です。ロケ場所となったトライベッカのロフトはレナの実家です。
ここはさすがに維持ができなくて、レナの両親は最近、ブルックリンに引っ越してしまったらしいので、レナにとってはとても懐かしい、自分が子供時代を過ごした家で撮った映画なんですね。
妹役も本物の妹グレース・ダナムです。まるで家内制手工業のような映画ですが、これが大変な話題になり、SXSW後、レナにはいろんなオファーが舞い込むようになります。
声をかけてきたうちの一人がジャド・アパトーという有名なコメディ映画のプロデューサーでした。彼から「僕と一緒にドラマを作れないか」、「大金を投げ捨てる覚悟のあるプロデューサーを探しているならば、それは僕だから」というEメールがレナのもとにきたといいます。レナは最初、友人が冗談でなりすましメールを送ってきたと思ったそうです。
ジャド・アパトーという名前を知っている人からすると、夢みたいな出来事ですよね。アメリカのコメディアンの男の子達は、いつの日か白馬に乗ったジャド・アパトーが現れて、一緒にコメディを作るって言ってくれることを夢見ているんです。そんな人からいきなりこんな申し出があるなんて、レナは運がある、もっているなぁという女の子だと思います。

私はレナが『GIRLS/ガールズ』のロケで東京に来た時に一度会わしてもらっているのですが、実際に会って、この小さな映画から彼女が驚くような出世を遂げた秘密が分かったような気がしました。『タイニー・ファニチャー』でレナが演じているオーラを見ると、どうしようもないじゃないか、甘ったれなんじゃないかと感じる人もいるだろうし、実際、彼女はヒロインを自分のアルターエゴとして構築することが多い。そういうところから、よくウディ・アレンに例えられるのですが、アレンと違ってレナは自分の映画で演じている役と彼女自身に乖離があるように思います。実際のレナに会うといかにも育ちが良さそうですれていないし、それでいて、ぱっと輝くようなカリスマ性がある。殿様じゃないけど、みんなが彼女をかつぎたくなるような、会う人を骨抜きにするような魅力の持ち主なんですね。
ジャド・アパトーも実際にレナに会ったとき、これまでコメディを作りたいっていう男の子たちに何人も会ってきてたから、「今回はまともなお嬢さんがきたと感動した」と言っています。
関わったスタッフも、彼女のことをとみんなベタ褒めする。東京で、レナが雑誌撮影のために来たヘアメイクさんを廊下で呼び止めているのを見たんですけど、「ヘアスタイルはまっすぐなままでいいと思っていたけれど、あなたが巻いてくれたら私、とても可愛くなった、本当にありがとう!」ってヘアメイクさんの肩を抱いて言っていて、ああいうところは見習いたいなあって思いました。いつもまっすぐに相手を見て、その人の言うことに全身で耳を傾けるから、すごく自分を大事に思ってくれているんだって、会った人がみんな思う。レナはそういう女の子なんです。
ミランダ・ジュライも初対面で心を開いたって言っていましたし、彼女のパートナーで、人見知りで知られるマイク・ミルズが「あんないい子に会ったことがない」って言って、ミランダが驚いたというエピソードもあります。
自分で監督・脚本・演出・主演までやれちゃうなんて、この人は自己愛が強いのかと思うかもしれないけれど、そうではないんですね。彼女は自分をちゃんと客観視ができている。
レナがオーラやハンナといった役そのままの人間だったら、ああいう人物造形や演出は絶対にできないということはよく言われています。でも映画を見るとオーラはレナそのものなんだろうとみんな思うし、なにか生々しいものを見せられたという気持ちになる。そこがすごい。生々しいけれど、表現はとても洗練されていますよね。トライベッカの実家は恵まれた環境ではあるけれど、狭い室内をグラフィカルに使って、ただの会話劇ではなく、変化を持たせている。ニューヨーク育ちだけあって、街の切り取り方もいい。

レナはニューヨークのトライベッカ育ちです。そう言ってもパッとイメージできないかもしれないですが、日本でいうと原宿の裏手か青山で育った感じで思ってくれるといいかなと思います。ジェマイマ・カークが演じている幼馴染みの子と「オデオン」に行こうというシーンがありますよね。「オデオン」は老舗のダイナーレストランで、サタデー・ナイト・ライブの初期メンバーたちが根城にしていたところとして有名です。あと、ニュー・ロスト・ジェネレーションの作家ジェイ・マキナニーが1984年に書いた『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』という小説でも重要な場所として出てきます。ウォール街の証券マンとセレブリティが、コカインを吸うためにトイレで順番をずっと待っている。「オデオン」がどういう場所なのかというのがよく描かれています。六本木のキャンティみたいなものだと思ってくれるとわかりやすいかもしれないですね。そういうところに多分、子供の頃から通っていて、そこのメニューを全部頼もうよって言える。あの二人は本物の都会っ子なんだと思います。

レナは「オデオン」に思い入れがあって、この映画でも彼女のタトゥーが映っていましたけれど、タトゥーは一度入れると止まらなくなるらしく、レナのタトゥーもどんどん増えていってるんです。ここ二年くらいで三つ増やして、そのうちの一個はThe Odeonって、店の看板の文字のタトゥーなんですよ(笑)。
この映画に描かれているニューヨークというのは、私たちの知っているような観光地的なニューヨークでない。例えばアッパーイーストやミッドタウンであるとか華やかな場所ではなくて、本当に地元で育った子が、自分の近所を撮っているという気楽な感じがあって、そのセンスが憎たらしいとも思います。
ニューヨークのことからも、レナからウディ・アレンを連想する人が多い。彼女自身も、若い時期にはウディ・アレンが好きだったらしいのですが、ノーラ・エフロンのインタビューで彼女から「あなたは女性版ウディ・アレンのような初めて存在ね」って言われたときにはもう喜んでもいないんですよ。今回のように脚本から何から全部一人でやるというスタイルは、違う人たちからの影響だと言います。
コメディアンのルイ・C・Kであるとか、レナのちょっと前にインディ映画界を席巻したマンブルコアと言われている、低予算の規模のインディ映画の風潮というものにとても影響を受けていると本人は言っています。レナはマンブルコアの映画作家やスタッフと仲が良いので、マンブルコアの一派だって言われがちなんですが、『タイニー・ファニチャー』に関していうと、撮影監督がプロフェッショナル過ぎて、アマチュア主義のマンブルコアを名乗るのは間違いなんじゃないかって本人も言っていました。
撮影を手がけたジョディ・リー・ライプスは、『タイニー・ファニチャー』以外だと『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(ショーン・ダーキン監督)など、そういう方面のインディ映画に関わっている人で、最近では『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を撮っています。注目の撮影監督の一人ですよね。
この後、ご存知の通りレナはHBO製作で『GIRLS/ガールズ』という『タイニー・ファニチャー』を発展させたドラマを手がけて、6年間続きました。レナは結局20代を全部このドラマに捧げ、集大成にしたいということでやっていましたが、こういうムーブメントがインディ映画だけじゃなくて、ドラマの方にも広がっていったというのは大きい。イッサ・レイという女の子が主演の『インセキュア』であるとか、今のTVドラマ、特に配信系コメディドラマは「主演=作家」という時代にあると思いますが、発火点になったのはレナ・ダナムだったんだと思います。こういう傾向は「レナ・ダナム以降」という言葉でくくられることが多い。
もちろん、今までも自作自演で作品を撮るという作家は大勢いた訳ですが、そういうことをテレビでやってもちゃんとお金になる、社会現象にまでなる、ということがわかったので、放送局などがGOを出すようになった。『GIRLS/ガールズ』ってそういう意味で画期的な作品なんですよ。単に『タイニー・ファニチャー』という映画だけで完結するのではなくて、レナの方法論というものが、もっと大きな世界で通用することがわかった。

とてもアマチュアっぽい映画だと思うんですけれど、これが商業ベースに乗るってことがわかった、ということを知らしめただけでも大きいことでした。でも、レナ本人は大スターになりたいとは思っていなかったみたいです。インディでやれるならインディでやっていきたかった、ということも言っているんですよね。『GIRLS/ガールズ』は制約やプレッシャーが半端なくて、やっぱり駆け出しの彼女には荷が重かった。
当時23歳で、家族と友人と映画を作ったことしかない女の子が、いきなりプロのスタッフと組んで、年上の男性のプロデューサーや放送局を納得させなければいけなくなってしまった。さらに言うと、アメリカのテレビっていうのは基本的にはチームで物を作り、脚本を書かなくてはならない。全部、自分の判断だけで事を進められる自主制作映画とは真逆の現場です。ジャド・アパトーも「レナはチームで書くのに慣れていかなければいけなかったんだ。でも、あっという間にコツをつかんでくれて馴染んだからほっとしたよ」と言っていました。

『タイニー・ファニチャー』は昔だったら、もっと隠れた名作として「あれいいよ」って趣味のいい映画ファンに言われながら語り継がれていったはずの作品だったと思うのですが、今は才能が隠れていられない時代なので、どうしても大きな舞台に引っ張り出されてしまう。ある意味では、レナは正しいときに、正しい場所にいた女の子だったということも言えるんだろうと思います。もちろん才能もあったのは事実です。
ジャド・アパトーに見出されて、レナはラッキガールのように見えるけれど、アパトーって実はそんなに甘い人じゃないらしいです。最近のアパトーのプロデュース作でいうと『ビッグ・シック  ぼくたちの大いなる目ざめ』という、パキスタンのクメイル・ナンジアニが主演・脚本を務める映画が大ヒットしました。言ってみれば主演=作家という、アパトーが育てたレナ・ダナムやセス・ローゲンと同じようなパターンです。この映画は、彼とパートナーのエミリー・ゴードン話が元になっているロマンティック・コメディなのですが、実は制作までに何年も時間がかかったと言います。ジャド・アパトーがなかなか脚本にOKを出さなかったらしんですね。すごく厳しかったって、ナンジアニたちも言っています。
『ビッグ・シック』の監督はマイケル・ショウォルターという人なんですけど、グッチーズの上映会に来ている人なら『ウェット・ホット・アメリカン・サマー』を作っているメンバーの一人と言えば分かるんじゃないでしょうか。ショウォルターはニューヨーク大学で脚本術の授業もしているんですが、その彼が脚本に手を入れて、ようやくアパトーのOKが出たっていうくらいうるさかった。そんな彼が『タイニー・ファニチャー』を見て、いきなりHBOの連続ドラマのクリエイターとしてレナに全部任せたっていうのは、本当にすごいこと。ジャド・アパトーはこの才能をどういう風に見たんだろう、と気になります。


大学が終わったばかりのときに、ぽかんと空いた空白期間を描くというとても小さい話がこれだけ大きくなるっていうのはすごいな、と思います。でも考えてみるとこれはコロンブスの卵で、彼女の描いたことは誰もが経験しているのに、誰も映画にはしていないんですよ。
実際にこうして出来上がった映画を見ると、自分の話をしていて、自分で演じて、自分で撮って、「なんてことないじゃないか」、「こういうことできる人は他にもいるんじゃないか」と思うけれど、実際にはやった人は誰一人いなかった。色んな影響を受けながらも、彼女のオリジナルなものになっている。そういう背景まで含めて評価されて、SXSWなどで賞を獲ったのかなと思います。
私も最初見たときは衝撃的というよりも、とても懐かしい感じがしました。自分が大学を卒業したばかりのときのことも思い出したし、「こういうことを映画にしていいんだ」とも思いました。誰もが経験するようなこと、親と同じような成功が得られない、かといって自分も努力せず、すごく甘ったれてて、実家にいることにコンプレックスを抱いているというメランコリックな生活を、特に主人公に成長させることもなく描いたというところがすごかった。
あと、オーラがお母さんの日記を読むシーンがありましたが、あれはローリー・シモンズの本当の日記。自分の日記をあんな風に晒して欲しくなかったって、シモンズはちょっと恨んでるらしいんです(笑)。
「何をして、こう思った」、「何を食べた」ということまで詳細に書いてある。ご飯の話とか、武田百合子さんの『富士日記』を思わせるようなところがありますよね。
従来のナラティブとは違う語り方、物語にならない物語というのか。こういう、どうでもよいようで、どうでもよくないことをきちんと描くのって、女の人の語り口なんじゃないかって思います。ジェンダー・バイアスではなく、男性中心の小説とか、映画の世界ではなされなかったオルタナティブな形という意味で。
昔から名もない女性たちが日記という形で描いてきた葛藤や、葛藤と並列的に語られるご飯の話。そういう感じがすごくフィードバックされている表現だと思います。レナの映画は新しいし、何にもないところからポンと出てきたような作品に見えるけど、実はそういう女性作家たち、女性の表現者たちの系譜にちゃんと入っているところが素晴らしい。

もうすでに『GIRLS/ガールズ』を見た人は、ドラマと同じ俳優が『タイニー・ファニチャー』にも出ているのに気づいたと思います。
ジェッドを演じたアレックス・カルポブスキーはこの時点でインディ映画の世界では、レナより大物だったんです。SXSWで受賞してからアレックスに食事に誘われたときに、レナは「あ、私、アレックスと寝ちゃうのかな」ってときめいたと冗談交じりで言っています。けれど、カルポブスキーはもっと真面目な人だった。二人は仕事の話をして、結局一晩なにかあるよりも、ずっといい時間を過ごせたと言っていました。
この付き合いがきっかけとなって、カルポブスキーは『GIRLS/ガールズ』でもレイ役でレギュラー出演しています。監督だからエピソードもいくつか撮っていますね。インディ映画ではもう有名だったけれど、『GIRLS/ガールズ』をきっかけに大きな役がつくようになって、最近、ニューヨークからロスに拠点を移したという話です。
オーラの幼馴染を演じたジェマイマ・カークは、本当はアーティスト。『GIRLS/ガールズ』では主役の一人、ジェッサを演じています。アメリカのドラマはまずパイロット版といって一話だけ撮って、その一話を放送局の重鎮が見て、本当に放送するかどうかを決めるんです。『GIRLS/ガールズ』のパイロット版を撮った時、ジェマイマ・カークは出産直後だったんですよ。「まだヴァギナが痛い」って言いながら、レナのために出演してくれたようです。
ジェマイマ・カークは女優ではなかったのですが、『タイニー・ファニチャー』に出たときには彼女の話題で持ちきりでした。「あの美貌、あの演技力はなんだ」ということで、女優としても活動するようになった。この作品はジェマイマのキャリアの分岐点にもなったんですね。ジェマイマの妹が、ドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』で有名な女優のローラー・カークです。ジェマイマの活動には、ローラも触発されるところがあったんじゃないかな。
『タイニー・ファニチャー』は将来のことがわからないっていう映画だけれど、この映画から色々な人の人生が変わって、色々な流れが生まれて、新しい映画の文法というものが加わった。10年、20年たったらまた評価が大きくなる映画だと思うので、よかったら、日本の初上映をキネカ大森で見たということを周りの人に吹聴して欲しいと思います。

Q:レナの最新情報というか、次回のレナの仕事が見れるのはなんでしょうか?

A:知っている人もいるかと思うんですが、ライアン・マーフィーがプロデュースする『アメリカン・ホラー・ストーリー』というドラマの新シーズンに、ウォーホルを撃ったヴァレリー・ソラナスの役でゲスト出演しています。女優としてはそれが最新の仕事です。映画の企画がいくつかあるらしいのですが、次に出るのは短編小説集になりそうです。
レナと『GIRLS/ガールズ』のプロデューサーであるジェニー・コナーが主宰する「レニー・レター(Lenny Letter)」というメールマガジンがあるのですが、そこが、ランダムハウスという大手の出版と組んで、新しい作家の作品集をリリースしていく予定だそうです。既にジェニー・チャンの『Sour Heart』が出ていて、第二弾がレナ・ダナム本人の短編集になる予定です。ジェニー・コナーとは制作会社を持っていて、そこで抱えている仕事はいくつもあると聞いています。

それでは本日はどうもありがとうございました。

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Killer of Sheep

スラム街に暮らす黒人たちの暮らしを鮮やかに描き、望まれながらも長らく劇場公開されなかった、黒人監督チャールズ・バーネットによる幻の傑作。 1970年代中頃、ロサンゼルスにあるワッツ地区。黒人たちが住むそのスラム街で、スタンは妻と息子、娘の4人で暮らしている。スタンは羊などの屠処理の仕事をし、一家は裕福ではなくても、それほど貧しくはない生活を送っていた。しかし仕事に励むなかで、日に日にスタンの精神は暗く落ち込み、眠れない日を送るなかで妻への愛情を表すこともしなくなっていた。 子供たちが無邪気に遊びまわっている街は、一方で物騒な犯罪が起き、スタンの周りの知人友人にも小さなトラブルは絶えない。 そんななか、家の車が故障したため知人からエンジンを買おうと出掛けるスタン。しかしエンジンを手に入れたスタンは、その直後思わぬ事態に見舞われるのであった……。

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